◆選手名

115 オグリビー ROOKIE

  

ベンジャミン・オグリビー

ROOKIE CARD

思い出の猛牛戦士 

近鉄在籍(1987-1988)

グリグリ~ッ・オグリビーッ!!

(『アベロク』さんの(安部憲幸)声が今でも忘れられないなぁ・・)

1980年代に本物・大物メジャーリーガーの入団が目立った時代があった・・まさに日本の世はバブル真っ只中で球団も懐が暖かかった時代

ボブ・ホーナーやビル・マドロック・ダン・マネー。等。。

いまだに良くある『5年間でメジャー通算20発男獲得!・・今年は3Aで2割5分で13本打っている・・』てな見出しが未だに躍る・・(とくに阪神の外国人に多い。)しかし80年代に限っては海の向こうでも活躍した(峠は越したがタイトルホルダーが来日)黒船の襲来があった。その中の一人に我らがオグリビーもいた。何と言っても1980年アメリカン・リーグでの本塁打王が輝いていた。アメリカン・リーグでアメリカ人以外での獲得は初の快挙だった。(ちなみに彼はパナマ人)そして日本球界に来日したメジャー本塁打王経験者は中日・ドビー、太平洋・ハワードに次いてベンが3人目となった・・

彼の素晴らしい所は外国人特有の『特権意識』がなかった事・・基本日本で成功する外国人選手は日本の文化に溶け込み、馴染もうとする選手が成功してきた様に思える・・ブーマー・バース・マニエル・T・ローズ等・・オグリビーも来日直ぐに箸を使い『自分はあくまでバファローズの一員』と考え『おごり』はそこにはなかった・・87年当時チームメイトだったデービスに獲得した事を梶本取締役が電話で伝えると絶句し『なんて素晴らしい事だ!』と言い『今の私があるのも彼の教えを常に頭に置きながら野球に取り組んで来たからだ・・』と話した・・実は彼らはブリュワーズで一緒にプレーしていた。

バッティング・フォームが独特で打席に入ると両手で構えたバットを投手に向かってグルグルと肩が抜けるんちゃうか?と思う位回し、更に今度は両脇を締めて上半身を前に倒したり起こしたりしながらバットを扇状に横に振ってタイミングを計るフォームだった。ポイントに来れば大きいのもあったが基本はコンパクトなバッティングが印象的だった・・後に入団のブライアントは『サー』つけて会話したことが有名である。私の中では一緒に来日していた『タマラ夫人』も印象的だった。今でこそ珍しくないが当時は外国人女性が球場に足を運ぶ事は珍しい光景だった。オグリビー夫妻は本当に紳士的で疲れた時でも何度も笑顔でサインに答えてくれた。10.19を最後に『クモ男』は帰国した。彼は本物のスーパースターだった。近鉄を代表する外国人選手で間違いないだろう・・