1957年プロ野球よもや話
『近鉄消滅・合併の危機・・』
このサイトは近鉄バファローズ中心なのでこの話題に触れるが、2004年・・近鉄球団はこの年をもって消滅してしまったが、この年から遡る事47年前の1957年にも合併話があった。発端は1954年『永田・ラッパ』事永田オーナーが7球団では日程が組みにくい事やパリーグ人気が上がって来た事でセリーグ同様6球団にするのではなく拡大の8球団に増やす話から始まった・・追加された新球団は大物財界人であった『高橋龍太郎(元吉田茂内閣の大臣)』が立ち上げた『高橋ユニオンズ』だった・・『ユニオンはビールから命名された‥』そしてプロ野球史上初めて『個人名の球団が誕生した』この際パリーグからのバックアップがある事を条件に球団を立ち上げた。永田会長の話では力があっても出番のない実力者等を残りの7球団から入団させ外国人を3人くらい雇えば大丈夫!と話し『高橋さんには損はさせないと・・』話した上で立ち上げたが、実際入団したのはスタルヒンはじめ峠を過ぎた30歳を超えた選手ばかりだった・・丁度、2004年‐2005年楽天が発足した際、『戦力に差が出ない様に他の11球団から戦力を補強してくれる話だったが蓋を開けるとオリックスの要らない選手とトライアウトの選手や峠を越した選手しか獲得出来ずに苦労した・・』と初代監督・田尾安志氏は語った。。まさに歴史は繰り返されたのであった・・初年度は新球団にも関わらず・東映・大映を抑えて6位に食い込み健闘した。しかし初年度から赤字経営となり高橋オーナーは私財を投げうつ事になる・・そして迎えた1957年シーズン途中に永田オーナー(パ議長)が7球団では日程が組みにくい・『どうだろう‥今年最下位になった球団はどこかと合併・または解散・・と言う事で・・』その時近鉄は8月の地点で6位に大映に10ゲーム差を付けられてのダントツの最下位で会議場の全視線は『近鉄・佐伯勇オーナーに注がれた』と言う・・シーズン残り47試合での話だった。。しかし近鉄お得意の『ミラクル近鉄』が起こった!6位大映との直接対決を7勝2敗で乗り越え何とか6位に滑り込んだ。関根潤三さん曰く『あれは永田さんの近鉄潰しだったのかも‥』とされるがこうも述べている『佐伯オーナーが私にそっと話してくれたんですがね‥大丈夫!絶対に球団は無くならない』と・・今考えてもそう思いますね・・だって戦後パリーグ唯一55年間球団名が変わる事無く存続したのは近鉄球団だけだった訳ですから・・(渋ちんは別として・)(笑)・・2004年・無くすんは球団より『先にパルケ・エスパーニャやろ!』『大型連休に混雑したUSJに行けんかった近隣の少数の家族の遊び場より・全国区の球団の方が大事やろが!(北海道から九州で近鉄と言えば野球・(電車は名古屋まで・・)』と当時怒ってました・・(話を戻して‥)この当時仮に7位でも他球団を金で買収していたと思いますね・・佐伯さん野球好きでしたしね・・戦後は新聞社と電鉄の仲があまり宜しく無かったですからね・・色々と有ったかも知れませんね・・(関根氏談)高橋球団は1957年2月をもって消滅となり残念な結果となった。。しかしこの時の対象球団となった『近鉄球団』が年月を経て消滅・合併球団となった・・神様この時から実は知ってはったんちゃいますか?それやったら、一回くらい日本一にさせて欲しかったなー
1957年 平和台球場 日本シリーズ 第1戦
『水原・巨人リベンジなるか!』
昨年同様・三原ライオンズと水原ジャイアンツの激突となった。頂上決戦第二ラウンド。昨年はライオンズが初の日本一に輝き・ライバル水原茂にシリーズ初の土を付けたシリーズであった。今年は巨人のリベンジかそれとも西鉄の連覇かに注目が集まった。第一戦の戦場は平和台。奥村福岡市長の始球式で火蓋が切って落とされた。西鉄・稲尾和久、巨人・義原武敏の両先発が初陣のマウンドを託された。初回・巨人は一死・二塁から川上がライト線への2塁打で内藤が生還。幸先の良いスタートであった。一方西鉄打線は地元で力んだか、巨人先発義原の前に3回までに5奪三振を奪われ攻略が難しいと思われた・・しかし4回人差し指の爪が割れ一気に崩れた義原に眠れる獅子が目覚めた。。2死後・中西・センター前・大下・内野安打・関口のポテンヒットで中西生還で同点に追い付いた。その後6回ライオンズ豊田は2番手藤田の2球目をスイングしレフトスタンドへ放り込んだ。このまま行くかと思われた7回表・巨人も負けじと土井レフト前・十時レフト前・藤本のレフト前の3連打で土屋が還り再び振りだしに戻った。藤田に代打(十時)が出た為、大友がマウンドに立った。その直後、河野がレフトフェンス直撃の2塁打を放ち勝ち越しのチャンスとすると水原監督は直ぐに投手を木戸に交代。仰木の代打・花井悠がライトへの大飛球を放ちその打球を見て河野が三塁へ進塁すると続く和田がライトへ運びタッチアップで生還・・ライオンズが勝ち越しに成功した。このリードを守り切って先勝した。稲尾は完投し昨年からのシリーズ勝利数を4勝に(全て巨人戦)伸ばした。