• 1957年日本シリーズ 後楽園球場 特別指定席

『西鉄連覇に王手!巨人の逆襲なるか!』

九州で2連勝し舞台を東京に移したが西鉄の勢いが止まらない。。あれよあれよと言う間に今年のシリーズは西鉄の3連勝で王手となっていた。そして迎えた第4戦。後がない巨人は木戸美獏・一方一気に決めたい西鉄は第2戦で完投勝ちしている河村英文を先発に立てた。巨人木戸はスイスイと投げ5回まで2安打に抑え西鉄が打ちあぐねていたが5回裏・木戸の打順の際、あっさりと代打を送り・木戸はマウンドを降りた。代打の十時がライト前・与那嶺もライトへ運びここで河村は降板。代わって島原がマウンドへ上がった。無死1・2塁で西鉄はこの試合初めてのピンチ・・藤本を投ゴロに仕留めたが併殺をとれず各走者が進塁し一死2・3塁となり続く宮本を歩かせ満塁とした。巨人は絶好のチャンスである。そして迎えた打者は川上哲治であった。これ以上の舞台は無かったが一塁ゴロに倒れ巨人としてはこの試合唯一のチャンスを潰してしまった・・ピンチの後にはチャンスがある・・西鉄は土壇場の9回に先制のチャンスを迎える。先頭の豊田がレフト前で出塁。中西は倒れたが続く大下の当たりはライトフェンス直撃の2塁打を放ち1死2・3塁の絶好のチャンスが到来した。そしてチャンスに強い関口がバッターボックスに入った。0-2からの3球目・・『スクイズだった‥』しかし外され好機を逃した。そのままゲームは延長10回まで闘ったが引き分けに終わった・・シリーズ2度目の引き分けであった。この後第5戦は捕手・和田がシリーズ初のランニングホームランを放つなど乱打戦となったが西鉄が制して日本シリーズ初の(引分を挟み)4連勝を達成した。前年に続き日本一に輝いた。西鉄黄金時代の到来である