#85 2栗橋 茂
ROOKIE CARD
裏面
『バファローズ』が『バッファローズ』になっている。
思い出の猛牛戦士
近鉄在籍 (1974年―1989)
『和製ヘラクレス』
『和製ヘラクレス』と言えば栗橋茂の事である・・1973年ドラフト1位で入団
がっちりした体格から大柄に思われるが実際は177センチとそれほど大きくはない
酒が大好きで入団時から『プロ野球選手は飲んで成績を残すのが一流』と言う昔の
選手の考えと、負けず嫌いな性格から飲んで結果を残そうと毎日飲んだ。
入団初年度にジュニアオールスター戦で最優秀選手賞に輝いた。1軍に昇格するも
結果を残せずに1年目を終える・・
3年目の76年には外野手として101試合に出場しレギュラーの座を獲得する。
西本政権から関口監督に代わると栗橋の朝帰りが増え当時ルーキーの金村は近鉄
4番打者を入団からキャンプに入っても喋りかける事が出来なかったと言う。
それは『怖かった』事もあるが『酒臭くて近寄れなかった』と言う。
年間通して朝帰りを繰り返し寝ずに試合に出て成績を残していたのはやはり
超人ヘラクレスだった。1977年から10年連続で2桁本塁打を放ち主軸として活躍し
特に優勝年の79・80年はマニエルに次いで本塁打を放ち優勝に貢献した。
打席では脇を締めバットを寝かすと腰と尻を振り来た球がどこであろうと強引
にも思える引っ張りで膝に土が着くくらいのフルスイングでバットを投げ捨て
スタンドまで運ぶ姿を何度見せて貰った事か・・
間違いなく猛牛打線を代表するスラッガーである・・
近鉄一筋16年・放ったアーチは215本・その殆どがライトスタンドだった・・